
ご覧頂きましてありがとうございます
近くの林をいつものように歩いていました
降った雪に深い足跡が残っています
太陽を遮るほどに高く枝の張った木が何種類も生えていて
あちこちから鳥のさえずりが聞こえる美しい場所
何年も堆積している落ち葉や枯れ枝がクッションのように優しく受け止めてくれる道
太陽の光が木々の間から揺れながら差し込み
シンとした空気の中に立っていると
風の吹き始めのタイミングにシンクロしてゆく・・・
どんなに落ち込んだ日もすぅ~と何かが落ちていって
心が穏やかに軽くなる
大切な場所
すると、道いっぱい大きなRV車が入ってきました
「邪魔ですか?停めて大丈夫ですか?通ります?」
「散歩する人はけっこういらっしゃいますから、、、道を塞いで通れないと困ると思いますよ」
「すみません、この土地を見に来ただけなんで、すぐにどかしますから」
「何かできるのですか?」
「うちのお客さんがここらへんの土地を買いましてね、建売を建てるんですよ」
・・・
・・・
・・・
ここは山の裾野あたりなのですが毎日、どこかでチェーンソーが鳴り響いています
移住者が増えていると聞きました
伐採と開発
自然な林と思って歩いていても、必ず「〇〇所有地」「売地」の看板を目にします
看板がないと思っても囲われていたりします
全ての土地はもう誰かの物なのでしょうか
「所有地」とは?
最初に「ここ私の土地~」と言って囲った人のものなのでしょうか
そして、その土地を誰かに売る
買った人はその土地に何をしても構わない?
もともと何もなかった場所に微生物が発生し植物が芽生えて、生き物が生まれた
太陽、空気、風、雨、草木が生き物を育て、そして林と呼ばれる場所になった
その”もともと何もなかった場所”は地球です
私たち人間が土地に地名をつけ、印をつけ囲い占領し所有していると主張し始めた
そこに住んでいた生き物は?
人間は頭脳を使い「所有権」という権利を生み出した
「登記」という仕組みを作り人間同士の奪い合いに備えた
「所有権」を主張する熊などいない
「登記」をする鹿などいない
ミミズが土地を奪い合っているなんて聞いたことがない
土地を所有し
売買し
奪い合い
戦争をするのは人間だけなのです
最初を想像してみてください
地球という惑星の表面で様々な生き物が命を育んでいる
人間も様々な生き物と同じように地球の表面で生活をしていた
やがて人間は生活の質を向上しようとした
穴を掘ったり
床を作ったり
高くしたり
何層にもしたり
工夫が生まれ、よりよきものへ、より快適な状態へと変化させた
それは、人間の知能と工夫と実現できる手があるから
それはそれで素晴らしいことだと思います
私も様々な人たちの工夫や努力などのお陰様で快適な生活ができています
ありがとうございます
そして・・・・・
快適にするためにお金が必要になりお金を得ることが必須になった
つまり
お金を払えば快適が手に入るようになった
お金が基準になり お金をつぎ込むことが基本の考え方になった
進化する人間の生活
より良く
より綺麗
より快適
より広く
より素晴らしく
多くの技術が生まれ目を見張るような進化を遂げた
その過程において
人間が一番上
人間はなんでもできる
そんな勘違いを抱いてしまった
・・・
・・・
・・・
私たち人間は地球の表面に誕生し生きている
そこは誰かの所有している土地ではない
あえて言うなら地球のもの
借りているだけなのです
誰もが、地球から借りているのです
所有していると思っている土地、家、マンション
それらは、あるけれど、ないと同じなのです
動物たちは所有権を主張していません
桜の木が「ここは我々の土地だ!」と騒いでいるでしょうか
きりんが象が「この木は私のものです!」と戦争しているでしょうか
人間以外の存在はちゃんと知っています
地球という場所をお借りして生きているということを
もちろん生き物にも縄張りという習性をもつものはいます
けれどその理由は人間のそれとは違います
誰もがみなホームレス
言葉選びとして”ホームレス”が適切ではないというご意見はあるかもしれませんが・・・
所有するということについて少し考えてみて欲しいと思います
私たちは地球から借りている
場所も資源も空気も・・・すべて
ありがとうございます地球
これからは「分かち合い」の時代
全ての生命は
分かち合う時代へと移行します
神様から のことづて◆全てをリスペクト◆しかし”全てを受け入れよ”という意味ではありません

